ロック総研

ロック好きなおっさんです。音楽と13歳・12歳・11歳の年子三兄弟の子育てについて語ってます。

ブラー「13」

キンクスの日々がからBlurの日々になってきている。

音的な連想で聴きたくなったブラー。

だけど、音的に一番遠い「13」が今回のヘビーローテション。

13

13


彼らの6作目「13」は非常に混沌としたアルバム。

なかなか受け入れられず、今まで苦手だったが

ようやく心地よく聴けるようになってきた。

穏やかな“Tender”から始まり、

ノイジーで勢いのある“Bugman”が続いて、

軽やかでポップな“Coffee And TV”で

和やかな気分になってくる。

かと思いきや“Coffee And TV”の後半、

ギターソロぐらいからだんだん不穏になってくる。

周りの景色がどんどん歪んで壊れていくような、

よくわからない音の世界。

わかりにくいリズム、ノイズの波、突然あらわれるメロディ。

秩序の無い世界が徐々に美しく感じられる。

ブラーの世界に取り込まれた感覚。

アルバムが終わりに近づくに連れて

秩序が回復して穏やかに終わる。

そしてまた最初から聴いてブラーの世界に取り込まれたくなる。

購入して15年経ってこのアルバムをようやく理解できたような気がする。