リマスター効果
昨日に引き続きDisc2を聴く。
- アーティスト: Band
- 出版社/メーカー: Capitol
- 発売日: 2005/04/14
- メディア: CD
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Disc2は地下室の音源から1st『ビッグピンク』の音源が中心。
私がザ・バンドを好きになったのは『南十字星』を聴いたから。
『南十字星』の洗練された音とグルーブ感がかっこ良く、
メロディアスな“アケイディアの流木”や“同じことさ!”に涙しておりました。
というわけで、私の頭の中でザ・バンドといえば『南十字星』でした。
しかし、世間一般的な評価ではザ・バンドといえば『ビッグピンク』です。
正直、『ビッグピンク』はモワモワした音が苦手でした。
霧がかかったようで、メリハリがなく、眠たくなるような。
世間には同じような人がいました。友人のギタリストです。
学生時代に『ビッグピンク』を勧めらたけど、寝てしまったらしい。
というわけで、彼の頭の中はザ・バンドといえば『ビッグピンク』
そして、『眠たくなるもの』という図式ができてしまってた。
『南十字星』なザ・バンド好きの私が勧めても聴く耳持たず。
スタジオ内で取っ組み合いの喧嘩…とまでは行きませんでしたが、
上記の理由を聞いて納得したしだいです。
それに友人はハンブルパイやエアロが好きだから、しかたがないか。
同じように苦手意識を持ってる人は意外に多いのではないでしょうか。
2000年頃にリマスター音源が発売された時も買ってはみたが、
ほぼ聴かずに放ったらかしでした。他のはむさぼり聴いた。
(嘘…『アイランド』は2年前に買った。悪くないが、あまり聴いてない)
で、今回のBOXに収録されたリマスター音源ですが、
ようやく1stの曲が好きになりました。
霧が少し晴れてシュワーと柔らかい感触が気持ち良い音です。
ようやく苦手意識が取れたようで非常に嬉しい。
リマスターされてちょっと嫌になるCDもあるが、
今回の様なリマスターは歓迎です。
M19“Bessie Smith”
何度聴いても泣けてきます。