ロック総研

ロック好きなおっさんです。音楽と13歳・12歳・11歳の年子三兄弟の子育てについて語ってます。

得心

読書室inトイレも夏になると長時間は居られない。
それでも“幻の名盤”を求める小説『グリンプス』がなかなか面白くて、
蒸し暑さを忘れるほど熱中してしまう(嘘 暑い)

グリンプス (創元SF文庫)

グリンプス (創元SF文庫)


単に“幻の名盤”を探すというだけの荒唐無稽な小説ではなく、
「ジム・モリソンやブライアンが持つ父親との関係」と「主人公と父親との関係」を重ね、
自分探しをしていく話でもある。
過去にタイムトリップしてブライアンを励まし、
『スマイル』を完成させようとする描写は感動的だった。
今はジミヘンの“幻の名盤”を完成させる話に突入した。
ジミヘンの“幻の名盤”は『ファースト・レイズ・オブ・ザ・ニュー・ライジング・サン』だ。
数年前その“幻の名盤”『ファースト…』が生前のジミの意向に沿った形で実際に発売された。
ファースト・レイズ・オブ・ザ・ニュー・ライジング・サン

ファースト・レイズ・オブ・ザ・ニュー・ライジング・サン


私のジミヘン初体験は『ファースト…』用の曲を編集した『クライ・オブ・ラブ』だった。
“フリーダム”を聴いて脳天を打ち抜かれたのである。曲数もコンパクトで愛聴盤であった。
一方この『ファースト…』を初めて聴いた時は『クライ…』でほとんど聴いていたのもあり、
感動は少なかったし、むしろ冗長な感じがした。それは曲順が良くないからと思っていた。
“エンジェル”の入る場所が早すぎるたり、いろいろと理由はある。
しかし『グリンプス』を読んでいた気づかされた。
これ2枚組になる予定だったのだ。
更に当時はアナログだから4面に分かれるはずだ。
A面
M1“Freedom”〜M4“ Angel”
B面
M5“ Room Full of Mirrors”〜M8“ Drifting”
C面
M9“Beginnings”〜M13“Hey Baby (New Rising Sun)”
D面
M14“Earth Blues”〜M17“Belly Button Window”
といった感じかな。こう考えるスッキリするかな。
なんとなく聴きやすくなったような気がする。
M12“Straight Ahead”にも区切りがありそうだが、曲順もいろいろいじってみると楽しそうだ。